設計士と建築士と建築家
違いは一体なに?
設計士と建築士と建築家。
似たような言葉の羅列ですが、どれも全部意味合いが違います。
建築業界外の人からすればどれも一緒に聞こえますが、建築業界内では実はすこしデリケートな問題でありまして。
今回はこの3つの言葉の違いについて解説していこうと思います。
国家資格は建築士だけ
実は、設計士・建築士・建築家という3つの言葉の中で国家資格は建築士だけとなります。
よく驚かれますが世の中に設計士と建築家という資格はないのです。
つまり建築士とはいわゆるライセンス所有者の通称であり
木造建築士、二級建築士、一級建築士のいずれかを取得している有資格者のことを指しているというわけです。
「では設計士や建築家とはいったい??」
これには明確な定義はないのですが、私個人的には下記のように考えています。
設計士:設計を行うものの総称。ライセンスの有無は関係ない。
建築家:個人をブランドとして設計を行えるもの。ライセンスの有無は関係ない。
一般的には多くの方が建築士の資格を取得したうえで「設計士」や「建築家」を名乗っているのですが
極端なことを言ってしまうと無資格でも建築家を名乗ることは可能なわけです。
もちろん世の中は資格がすべてではないので建築士でない方でも素晴らしい設計をされる方はいます。
ただ建築行為を行うに当たってはライセンスがないと違法行為になってしまう場合もあるので
お仕事を頼む前にはライセンスの有無はしっかりと確認したほうが良いでしょう。